引き出しを整理していると昔の国語の教科書が出てきたので、「おー、懐かしいな」と思いつつペラペラとめくってみた。すると、ふと1つの作品が目に入る。
「パールハーバーの授業」(猪口邦子著)。 「どうせ日本を悪者にするサヨク作品なんだろ」と思いつつ読んでみると・・。 主人公はブラジルのアメリカンスクールに通う若かりし頃の作者本人。 作者は学校の世界史の授業で、太平洋戦争を扱う日が来るのを恐れていた。 というのも学校で使う歴史の教科書が「平和な大国アメリカに戦争を仕掛けた愚かな国」的ニュアンスで日本のことを描いていたからだ。 作者は唯一の日本人だったので、世界史の授業で太平洋戦争を扱う日が来るのにビクビクする毎日が続いていた。 そして授業当日。 仮病で学校を休もうとまで悩んだ作者だが、結局勇気を振り絞って授業に出ることを決意。恐る恐る出席した作者であったが、先生は意外な内容の講義を始めた・・。 ・・・というのが主なあらすじ。 (以下ネタばらし) その授業がどのような内容だったかをまとめると、大体以下の感じ。 ①日本がいかに資源(石油)が乏しかったかということ ②日本の経済発展を妬むアメリカが日本に対して輸出規制を行い、 資源の少ない日本に戦争を仕掛けさせようとしたこと ③アメリカは実は欧州戦に参戦する契機を掴もうとしていたこと そのアメリカの世界史の先生は、たった1人の日本人生徒のために、教科書を無視してまでその授業を行ったのです。 いやぁ、素晴らしい世界史の先生ですね! 一国の主張に偏らない、中立な立場に立った正しい歴史観。 日本国内でさえ、戦争を起こした日本を悪者にしようとする自虐的発想がはびこってるというのに、アメリカ人がそういう授業を行ったと言うのが、実に崇高じゃあないですか。 しかしよくこの内容が教科書に載ったなぁ。^^; 光村図書偉大なり。 ※「作者(教科書)が本当に言いたかったことはそういうことじゃない」というツッコミはなしで。(爆)
by redo_uo
| 2005-07-09 23:06
| 歴史・政治・宗教
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